皮膚科 アレルギー科
小児皮膚科
先ほどの4つ原因を取り除くと悪循環を断ち切ることができ、アトピー性皮膚炎がよくなります。
それぞれの原因について対策を示します。
①皮膚のバリア機能低下
皮膚のバリア機能低下に対しては「角質を保護すること」が重要になります。先ほど述べたように角層を剥がないようにするとともに保湿剤で保護します。そのために勧めているスキンケアは
✔石鹸・ボディーソープの使用を控える
石鹸ボディーソープは角層中の油分をとってしまいますのでバリア機能が低下します。乾燥しやすい部位は避けましょう。
✔こすって洗うのをやめる
こすることで垢を落とすというイメージですが、垢がバリアとして働きますので垢は落とさず極力皮膚に残るようにしましょう。
✔保湿剤を塗る
保湿剤を塗ることで皮膚を保護します。保湿剤については“保湿剤の特徴と選び方”でお話しします。
以上の考えに至ったのはチベットでの疫学研究でした。詳しくは“※チベットにはアトピーはいない?”でお話ししています。
②抗原暴露量の増加
抗原暴露量を減らすことで炎症の誘発を減らすことができます。
以前は「ダニ抗原を減らすことでアトピー性皮膚炎の改善が見込まれるのではないか」と考えられ防ダニグッズが作られましたが、その後の研究であまり効果がないことがわかりました。
金銭的、時間的苦労が多いわりに成果が上がりませんので現在では積極的に行われていません。
ダニ抗原を手軽に減らす方法としては「部屋の湿度を下げる」ことです。乾燥しているとダニの活動性が落ちダニ抗原量が減ります。
ダニアレルギーが強い場合は除湿機をかけて部屋の湿度を下げてみてもよいかと思います。
③炎症の誘発
アトピー性皮膚炎治療で重点が置かれているのはこの炎症を止めるというアプローチです。
古くはステロイド外用薬を用いていましたが、近年「生物製剤」や「JAK阻害薬」と呼ばれる免疫抑制剤が使えるようになり、これらの薬をうまく用いることで重症のアトピー性皮膚炎でも副作用が少なくコントロールができるようになりました。
治療薬については次項“現在使えるアトピーの治療薬”のところで詳しくお話しします。
④そう痒の増加
アトピー性皮膚炎ではキーとなるポイントになります。掻かなければアトピーはよくなりますが、掻くのを我慢することはできません。
そのためにかゆみのコントロールが長年の課題でした。
古くは抗ヒスタミン薬が用いられていましたが、近年かゆみに対して抜群の効果がみられる「JAK阻害薬」や「生物製剤」が使えるようになりました。
これらの薬については次項“現在使えるアトピー性皮膚炎の治療薬”のところで詳しくお話しします。
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| 午前 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
| 午後 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × | × |